甲状腺機能亢進症は男性よりも女性の割合が高く、若い女性にも発症する割合が高い疾患のひとつです。あまり聞きなれない病気ですが、患者数は決して少なくありません。甲状腺機能亢進症とはどんな病気なのか、治療法などについて知っておきましょう。

どんな病気?

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう、出すぎてしまう症状です。甲状腺は身体の中のさまざまな臓器などが円滑に動くために必要なものです。

それが過剰に分泌されるため、身体が活動しすぎてしまう、新陳代謝が活発になりすぎる、などの症状がでてしまいます。それにより、身体が常にだるいなど、さまざまな異変を引き起こしてしまいます。

症状とは?

女性には生理がありますので、疲れやすい、だるいなどの状態は毎月起こります。疲れやすいといった症状はこの病気では代表的な症状ですが、他の疾患などとも似ているため、放置してしまう場合があります。症状にはつぎのようなものがあります。

・喉周辺が腫れる
・疲れやすい(だるい)
・汗をかきやすくなる
・イライラする
・胸がドキドキする
・息切れがする
・やせる
・月経異常、不妊

以上が代表的な症状ですが、他にもさまざまな症状がでる場合があります。自律神経失調症やパニック障害、更年期障害など他の疾患と症状と同じものも多く似ているので、体の異変が甲状腺機能亢進症であることに気づかない場合もあります。

原因はなに?

原因はいくつかありますが、自己免疫の疾患、自己免疫の異常があげられます。なんらかの異常により、甲状腺を攻撃してしまう抗体が作られてしまい、それにより甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう、と考えられています。なぜそのような抗体が作られてしまうのか、その原因ははっきりと解明されていません。

免疫疾患は遺伝をする、とも言われていますが、確実にそうだと解明はされていませんので、親が患っていたからといって子どもも同じ疾患にかかるとは言い切れません。。また喫煙している人の方がしていない人と比べて発症のリスクが高い、とのデータもあるようです。しかしあくまでデータ上なので、喫煙が直接的な原因とはいえません。

治療方法について

治療方法は投薬や手術などの方法があります。投薬では甲状腺ホルモンを異常に分泌させる原因である甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑える治療、コントロールする治療が行われます。

手術を行うのか投薬を続けるのかは、個人個人の症状で変わります。手術を望んでも、効果がみられない症状である人もいれば、劇的に改善するような場合もあります。投薬治療でも十分な効果があらわれる場合もあります。

甲状腺疾患を患うのは女性が多いため、手術の場合は手術の傷跡を気にする方も多いです。しかし近年は手術跡が気にならないような手術法なども研究されているようです。

完治するまでの期間は?

完治するのは難しい、完治しない病気だともいわれていますが、もちろん完治する方もいるようです。そのためには元々の症状や手術の有無なども関係してきます。

しかし完治する方もいる一方で、完治するまでは長い道のりが必要です。また症状が落ち着いた場合であっても再発する場合も少なくありません。投薬を続けながら症状を抑え、長い目で病気に付き合って行く方法を医師とともに行う方が多いようです。

病気とのつきあい方

完治することが難しい病気であっても、不必要に怖がる必要はありません。きちんとした医師の指導のもとで治療を行えば、甲状腺の異常などの症状は抑えることができますので、日常生活に支障のない暮らしを送ることができます。

病気にかかったことを思い悩み、ストレスを抱えることが症状の悪化を招いてしまう場合もあります。不安な気持ちはきちんと医師と相談し、病気と上手く付き合って行くことで、病気を忘れてしまうような生活を送ることができます。